2017/04/18

富山の春

富山の春には、何日か台風じゃないかってくらい強い風が吹きます。
今朝も容赦ないくらい、西や南西方向からスイング爆風が吹いていました。
春、だなぁって思います。
牧場も3年目の春を迎えました。
子どもたちも、気が付けばこんなに大きくなりました。
開業当初は、次男坊と同じくらいだった長男。
まだ寝がえりできるようになったばかりだった次男。
あっという間に、追いつかれて追い越されそうです。
追い越していってくれるような大人に育ってほしいと思います。
こっちは必死に逃げ切りを図りますが、
今の子供たちを見ていると、まぁ無理でしょうね(笑)
ほんとうに、頼もしく、しっかり強く育ってくれている。
そう感じます。
親としては、何もできてないですが、
地域、人、子供に感謝です。本当に。

君たちの将来を思うと、もうちょっと頑張ろうかなって思えます。

ありがとう。

2017/04/10

牛は管理しきれない

自然分娩で生まれ、ゆったりと過ごしている。
酪農家を目指し、勉強する中で、自然と身に付く思考回路があります。
酪農とは、いか様に牛を管理し、経営を回すか。
その手段は、畜主の考え方やその牧場がおかれた環境によって左右されます。
健康に、自給飼料で、乳量を多く、経費を少なく、育種を、などなど
切り口は無数にあって、それが酪農経営の多様化を生み出していて
酪農を経営する上での面白さがそこにあると思います。

ですが、こんな考え方もできます。
「牛は管理できない」
私の考えは、この考え方に近いものがあります。
「生き物を管理する」
という思考回路はかつて、私も持っていましたし、
その質を向上させようと必死で学んで実践していた時期もありました。
しかし、その取り組みは実践すればするほど、人が疲弊し
牛と良い関係を築くことが難しいという、半ばあきらめの様な間隔を抱きました。
そんなときに、牛も人と同じ生き物だという事を思い出しました。
牛を生き物として尊重し、共に暮らすという意識が、
「共生」という関係を築くことに、互いにメリットが生まれると気づきました。

生きる力を利用して、生きていく。
農業、畜産の醍醐味かと思います。

2017/04/06

掲載情報など

4月に入り、暖かい日が続いています。
ここ高岡でも桜やチューリップ、菜の花が咲き始め、
立山に見える残雪と春の花々のコントラストがとても美しい季節になりました。

さて、2点お知らせです。

このたび、農文協さんから原稿依頼を受けまして、
なんとか月刊誌「現代農業」5月号に掲載させていただくことが出来ました。

また、高岡ケーブルネットワークの新番組「高岡遠近」の第二回の国吉特集にて
少しだけclover farmの風景も使用していただきました。

季節の変わり目、朝晩はまだまだ寒い日もありますが、
皆様、お体にはお気をつけてお過ごしください。

2017/03/23

出荷を始めてから丸二年が経ちました


2015年 3月23日 起業当初・引き継いだばかりの牛舎
3月23日。
牧場で引き継いだ7頭の牛を搾乳し、出荷を開始した日から今日で丸二年です。
730日、出張のため半日牛舎を空けることはあっても、
毎日必ず牛舎で搾乳をしました。
もっともっと、計画以上に回せると思っていましたが、
乳牛の値段が、計画段階から比べると2倍近くまで高騰し、
思うようにお金を回せなかったというのが正直なところです。
それでも、計画通りにお金を回せているのは
我ながらよくやっているとほめたいです。
ただ、情勢は悪いままです。
ごまかしつつもやれてきた2年間。
次第にごまかしも利かなくなってきます。
ここからの一年が本当に重要で、いよいよ来年から返済も開始します。
年間約400万円の返済を9年連続可能な状態にしなくてはいけません。
「頑張る」で可能な額ではありません。
あわよくば5年で完済したいと思っていました。
増頭には厳しい情勢ですが、なんとかその水準に持っていけるように工夫します。
次のステップへ進むために早く完済するぞ!
繋ぎからフリーバーンへ 返済開始まであと1年

2017/03/19

3月の牛群検定・検討表

3月の牛群検定結果
全ての酪農家が行っているわけではありませんが、多くの酪農家は
牛群検定という取り組みを月に一度、搾乳牛1頭1頭の乳量と乳汁のサンプルを取り、
それらを専門の機関に提出し、データ化してもらって、自身の経営に活かしています。

個人的には、それだけでも十分有意義な情報を得られていて、日々の飼養管理に
活かす事で随分と、改善速度が上がっていると感じています。
しかし、その改善手段は、自分の持っている書籍などからの情報や
これまで蓄えてきた知識の中からしか出すことができません。

全国的には、こういった牛群検定の結果を定期的に仲間同士で持ち寄って
あーでもない、こーでもないと検討を重ねている組合もあると聞きます。
残念ながら、私のいる富山周辺でそういった取り組みがなされているのを
聞いたことがありません。
※新参者なので、既に在っても、知らないだけかもしれません

ただ、年に2回でも4回でも、検討会が出来たらいいなぁー。
あるなら仲間に混ぜてもらえんかなぁ。なんて思うこの頃です。
牛は本当に奥が深くて、面白いです。

良かれと思ってやっていることも、有難迷惑な可能性もある。
楽して、楽させてやりたいなぁ。
牛との一番いい距離、いい関係を目指したいと思います。

2017/03/10

廃用の判断

この牛は、昨年の11月30日に分娩をしました。
実は、一時は廃用も検討したこともある牛です。
一昨年の秋に北海道から経産牛の孕みとして連れてきたこの牛は
産んでみたら乳質(体細胞)が非常に高く、
しかも、4本の乳が順番に乳房炎を何度も繰り返すという
非常に生産性の悪い牛でした。
当然、乳量も低く、一時は乳房炎の熱で著しく弱った時期もありました。
それでも何とか受胎して、昨年分娩できたんです。
今回の産次もダメかなーと思っていたんですが、
蓋を開けてみれば、体細胞数は一桁が続いているし、
4本いずれも乳房炎を発症していません。
そして、なにより乳量が未だに一日に45㎏以上と絶好調。
発情もしっかりしたのが来ていて、思わず判別精液を付けました。

一回のお産を境にこれほどまでに改善するとは思いもよりませんでした。
増頭したいがために、意地でも次の産次に繋げた結果が功を奏したわけです。
こういう経験をすると、牛の命を廃用という形で終わらす決断に
難しさを感じたりします。当然、それも畜産なわけですが、
少なくとも、乳質ってものを判断材料にするのは違うかもなぁって
この牛を見ているとそう思ったりしました。

2017/02/28

19か月分娩迫る


1月に、預託していた育成牛が21カ月齢で自然分娩しました。
この子は純粋に我が家でずーーっと大きくなってきた牛です。
なんと、19か月齢での分娩を3月10日予定日で控えています。
もともとすごく大きく育っていた牛なので、早めに種付けをしました。
予定日まで、あと10日ほどですが、既に乳房もしっかり動いているし、
浮腫も出始めました。これは、予定日より早そうな雰囲気です。
一緒の群にいる乾乳牛を押しのけて餌を独り占めする
かなり強気のこの子は、無事に分娩を完了できるでしょうか。

日本ではマダマダ22か月以下の分娩はタブーの様な状況ですが、
アメリカなどでは20か月前後で産ませるってのが普通になってきている。
私も牛に技術でこたえたいとおもいます。

2017/02/26

経営者として


申告を目前に、慣れない会計事務に四苦八苦しております。
農業会計の勉強はしてきたつもりでも、
仕訳の仕方とか、いろいろなパターンを教科書で勉強してきたつもりでも、
やはり、実践に勝るものはないと感じています。
なんだかんだ、二年目の会計事務。
どこをチェックすると効率よくミスを探せるか。とか、そういった
テクニック的なものが次第に見えてきました。
たぶん、会計ソフトの扱いにも慣れてきたんだとおもいます。

何度、初年度のデータからやり直したことか。
昨年1年は真剣に悩まされました。
色んな人に助けていただきながら、こいつ大丈夫か?とか
思われていた(思われている)ことと思います。

が、私には一つの意地のようなこだわりがあります。
「経営者なんだから、全てを理解したい」
お金払って税理士さんにお任せするのも手です。
確かに、相当な時間をここにつぎ込んでしまってます。
それでも、理解したうえで任せるのと、
出来ないから任せるのとでは、天と地ほどの差があると考えます。

これって、餌の設計でも、繁殖管理の事でも、病理の事でも、
建築の事でも、機械の事でもなんでもそうだと思うんです。
理解してるから、任せれるし、手を抜けるし、前進できる。

わからないから任せる事は、経営者としてあってはならない。

これからも、ずっと恥かきながら、精進です。

2017/02/17

mottainai



世界に通じるかもしれない「mottainai」という考え方。
日本発の言葉ではありますが、実際の日本を見渡すと、
「もったいないから大切にする」という風な考え方よりも
「もったいないことをしている」ような仕組みをよく見ます。
パッと見、問題なく食べれる野菜も、規格外と判断されれば
簡単に行き場を失い捨てられる存在に。
豆腐は食べるけど、おからはいらない。

日本人は「もったいないことをしている」国だと思われますよ。

「もったいないもったいない」。

それにしても、牛の野菜を食べる様は豪快です。
牛舎に低くも気持ちの良い快音が響きます。
ニンジンは高岡のスタファームさんの規格外ニンジンです。
動画の人参はリコピンたっぷりの赤い人参です♪

2017/02/15

clover farmの餌やり風景



牛を飼う上で、必要なのが「牛にえさをあげる」という行為です。
ただ、牛への餌のあげ方はいろいろあります。
放牧地で草を食べさせたり、ミキシングした餌を機械であげたり、
手で牛の前に配って回ったり。農家さんの規模、形態、牛舎構造、考え方等により
その手法も内容も千差万別です。
ちなみに、我が家では、牛舎の飼槽通路がとても狭いのと
飼料庫が無い等の制約条件と、家族経営でなるべく多くの牛を管理する目標と、
牛をより健康に飼うために、「発酵TMR」という餌を主軸として
えさの設計給与を行っています。
この発酵TMRが何かといいますと、簡単に言えば、
「牛に必要な餌をごちゃ混ぜにして、乳酸発酵させた餌」です。
ここでポイントになるのが、いくつかありまして、
①餌の栄養の計算や原料の選択、調整などを業者がすべてやってくれるので農家は牛にあげるだけ。
②発酵させていることにより、分解しにくい餌が分解されやすく、分解しやすい餌が安定的な形になっているので消化トラブルを軽減できる。
③屋外での保存が効くので、飼料庫が無くてもよい。
ざっくりこんな感じで、農家にも牛にも優しい餌なのです。

動画では、この発酵TMRをやっている所が映っています。
我が家は牛を放し飼いにしているので、一日分の餌をドンと置いておけば、
牛が自由なタイミングで好きなだけ餌を食べに来ることができます。

我が家では、この発酵TMRの他に、人間が捨ててしまうものも食べさせています。
日本の牛はBSE(狂牛病)の発生以降、動物性の餌を給与することはできないです。
なので、廃棄弁当などは使用できませんが、おから等の一般的に「粕」と呼ばれるものを
与えることができます。
なので、我が家でも「おから」や畑で収穫された規格外の「野菜」。
さらには、シメジを収穫した後の「廃菌床」、
減反で食用に出来ないお米を砕いた「破砕米」などを組み合わせて与えています。

牛の胃袋は4つあり、消化の過程は人間とはずいぶん違いますから、
胃袋の機能を理解して、餌を組み合わせていく必要があり、ここが奥深く、
楽しい世界でもあったりするのです。この辺は教科書にすると辞書並みに分厚い
本が書けてしまうほど、奥深いので、また少しずつかみ砕いて
個人的な解釈になりますが、書けたらいいなぁ。なんて思っています。

そんな難しい作業を子供でも手伝えるのが我が家の餌やり体系の良い所。
なんて思っています。

2017/02/07

「ジェラート中学校給食に登場」

2017年2月7日の富山新聞23面

 このたび、高岡市役所の方から素敵な話を頂き、実現していただきました。
高岡市内の中学校の学校給食に、clover farmの牛乳を使ったジェラートと
国吉りんごのジャムを合わせたオリジナルカップジェラートを、
高岡市の戸出ジェラートの清都さんに開発製造していただきました!

今回の取り組みで一番苦労された清都さん。
なんせ、4800個のカップに手詰めですからね。。。ゾッとします。
本当にありがとうございます。そして、お疲れ様です。

「美味しい!」と思っていただけるに違いないと思っています。

10日の給食から!高岡の中学生の皆さん、待っててねー!

2017/01/23

牛の幸せは。。。

写真はお正月に撮ったものです。今は一面雪景色です。

牛の幸せと人の幸せはどちらが優先するか。という事を考えることが良くあります。
「よくある」という事は、ずーっと前から考えているけど、いまだに答えが出てないってことです。

以前は牛を幸せにして、そのあと人も幸せになれるって思っていました。
しかし、実際に牧場で仕事をするようになって、自分の牧場を持って、
大きく考えが変わったり、微調整が起きたりしています。

今思うのは「人が幸せだから、牛も幸せになる」という構図です。
極論を言えば、人がお金も時間にも全く余裕を持たなければ、
それは牛にも回っていかないというわけです。

人に余裕のある牧場の牛は確かに落ち着いて見えるし、健康に見えます。
人が牛の為に無理をしてみても、それは続かないし、経営的にも無理がかかります。

誤解が無いように言うと、決して人が贅を尽くすというわけではありません。
人が生活を、暮らしを楽しむ事が、牛に対する対応の余裕にもつながる。
贅沢せず、お互いに、共に暮らすイメージ。

だから、日々の状況、気候、人の都合、牛の都合と相談しながら牛乳を出荷していく。
それが出来るのが酪農家であって、社会での役割だと思います。

思っています。今は。

2017/01/03

2017おめでとうございます!

元日の朝、富山で2年連続お日様を拝むことができました。そして今年は虹も!!
あけましておめでとうございます。
本年も高岡の片隅にあるclover farmを心の片隅に。
よろしくお願いします。

さて、今年は開業より3年目に差し掛かる年です。
経営的には勝負の一年になると思いますが、
粛々と、4年目に向け当初の計画以上に牧場を引き上げていく。
ただそれだけです。
具体的には、より一層の頭数増に向けた牛舎環境の整備。
あとは、牧場の美化活動を本格化させたいと思います。
不要物の廃棄や整理だけでなく、環境緑化も始めていきます。
緑化は植物の力を借りるので、1年で成果は出ないですが、
訪れた人が、カメラを取り出さずにはいられないような、
私もこんな暮らしをしたいと思ってもらえるような、
そんな牧場に向けて動き出します。

もしかしたら、球根の植え付けや種まき等で皆様にご協力を依頼する事も
あるかもしれませんが、タイミングの合う方にはお手伝い頂けると幸いです。

clover farmがより一層、皆様の牧場になれますように。


clover farm 青沼 光