2016/03/07

今年最初の事故

本日、頑張って牛乳を出してくれていた牛1頭が足の事故で緊急出荷となりました。
原因は右後ろ脚の脱臼です。
人間だと、外れた関節を戻して、松葉杖などで足を保護しながら治療ができます。
しかし、牛の場合は、体重が人の約10倍。
たとえ関節をうまくはめれたとしても、松葉杖やギブスも無く、安静という言葉も通じない相手ですから
ここまで重度な足の事故は、廃用を意味します。

この子は、昨年末に、県内の廃業農家より導入してきました。
ロープで引かなくとも、自分でトラックを乗り降りし、人についてくる様な
異常なぐらい人になついていた珍しい牛でした。
導入直後の1月2日に分娩し、乳量もソコソコ出てきていました。
そんな折、昨日発情が来まして、放牧地でスタンディング(乗駕許容)をしているのを確認しました。
その後、放牧地から牛舎へ戻し、見回りをして休憩へ。
夕方、再度牛舎へ出てみると、犬坐姿勢をとっており、
急いで機械で起立を補助するも、脱臼が確定となる状況でした。

この手の事故は一生つないで飼われている牛には、ほぼ起きない事故です。
しかし、自由に放されているが故に発生してしまう事故です。

今回の牛は、素早く対応して頂けたので、生きているうちに緊急出荷という形で
屠場出荷が出来ました。
ここから痛みのない部分のみが切り出されて、残りは廃棄処分です。

歩いて送り出せない事は、とても心苦しいです。
それでも、そこにクヨクヨしている時間はない。
まだ何十頭も牛がいる。
次を出さないために、また一つ向き合う課題を自分に作るのみなのです。