2016/12/23

こんな母牛もいます

3回目の分娩を迎えたNo.8 産んだ子牛に戸惑う

子牛に対する愛情表現がヘタクソなNo.8 とりあえず傍に座る(笑)
すべての牛が、子牛に対して愛情を注げるわけではないようです。
22日の日中に分娩したNo.8ですが、彼女は3回目のお産でしたが、
相変わらず子牛に対する愛情表現が苦手なようです。
彼女は、牛群のなかでもとてもマイペース。
以前、2回目のお産の時にこんなことがありました。
同居していた別の母牛が分娩し、その子牛が時期立ち上がってフラフラと8番の方へ
歩いてきた時の事。
なんと、彼女は子牛に向かって頭突きを繰り出したのです!
直後に、その子牛を産んだ母牛にすっごい怒られてました(笑)
そんなことがあって今回のお産、少しは母性出せるかな?と、注目していたんですが、
産んでみたら、自分の子供を前に、恐る恐る舐めたかな?と思ったら、
立ちつくし、挙句、こちらに気づいて、私に向かって「もほぉぉ・・・・もほぉ・・・・」って
動揺を隠せない感じで弱弱しく鳴いてきました。オイオイ!と思いつつそのまま見守ってみると、
濡れて震える子牛の傍に、とりあえず座るも、特に干渉せず時間がたつばかり。
「お前らしいな(笑)」といって、子牛を引き取ると、追いかけてこず、真っすぐに草を食べに行きました。
なかなか珍しいケースだと思いますが、こんな牛もいるんだなぁと思わされました。

2016/12/20

分娩がないと酪農はできない

予定日通りも、大きく生まれてきた♂ - 年明けには市場へ出荷です

牛乳は、子牛の為に母牛が出すもの。それを、人間が頂いている。
つまり、分娩なくして酪農は成立しないのです。
そして、分娩は命が動くタイミングです。
子牛が生まれる。のはもちろんですが、その分娩周辺の時間というのは
母牛が死ぬ。子牛も死ぬかもしれない。
酪農において、もっとも事故が多いのが、この分娩と、その前後なのです。
そんなリスクの上に、さらに牛乳も頂いているのですから、
その事実は知っておくべきです。

今回、タイミングが合って、TVカメラがこのお産の様子を撮影できました。
年明け1月公開予定です。分娩中の介助は無しの自然分娩。
小さな母牛から、とても大きなオスの子牛が生まれてきました。
生々しい出産の様子がどのように編集され放送されるのか。こうご期待。

また、今回はご近所さんにも親子で見学に来ていただけました。
せっかく近くに牛舎があるので、ぜひぜひ見に来ていただきたいです。

産んだら初乳を搾ります - 我が家では最初から搾りきります※最初は少しだけ搾るなど農家によって様々です。

2016/12/14

交牧連クラブユース@東京2016



さすがに12月。寒い朝も出てきました。でも、まだ割と過ごしやすいと感じています。
これは、かつて新潟にいたり、長野の山にいたり、黒部の山にいたりした期間が
影響している気がします。やはり、平野部は暖かいんだと思います。
とても過ごしやすいと感じる、高岡の国吉は佐加野。ありがたい環境です。

さて、ちょっと時間をさかのぼってみます。
先日12月の初めに、東京へ一泊で行ってきました。
一泊といっても、出発の朝は搾乳と2日分の餌やりをして出発しましたし、
翌日は夕方からまた牛舎作業をしていました。もはや日課です。

何をしに東京へ行ったかというと、私が参加している地域交流牧場全国連絡会という
組織の中の、クラブユースという40歳以下の酪農家、従業員、関係者がメンバーの集まりがあります。
そのクラブユースでは全国で年に2回集まって活動をしています。
そこに久しぶりに参加させてもらいました。

今日は、そこで出会った酪農家を志している若者の話。

私も高校の時に、全国の知り合いで「実家は非農家だけど酪農家になりたい」という
友人がたくさんいました。
でも、30歳になった今、周りを見ても、実現した人はいません。
良くて、まだ牛にかかわる仕事を続けているといった具合です。

そして、今回の東京でも20代前半の若者、学生に「酪農家になりたい!」
「自分の牧場を持ちたい!」という人はいっぱいいました。
たぶん、感覚的に、自分の学生の時より多いんじゃないか?と思うほどでした。
非農家で新規起業した人間という事で、話しかけてくれる人もいましたし、
席が隣になって話ができた人など、さまざまでした。
それぞれに、悩みがあって、それぞれに私の思うところを伝えました。

中でも多かったのが、
「先にほかの業界を見てきたほうが、後々役に立つと思っている」とか
「まず今いる職場で人脈を築いてから」とかいう考えをよく聞きました。

それらは、確かに無駄ではないんですが、私は違うと思うので、伝えました。
「酪農家になりたいのなら、一番やるべきは、酪農家になるための準備」だと。
将来、自分が持つであろう牛舎とその環境、そこに飼う牛群と成績。
導入は?飼料は?機械は?光熱費は?地代は?乳価は?受胎率は?分娩間隔は?
治療費は?事故率は?廃棄率は?人件費は?衛生費は?子牛価格は?廃用価格は?

無数の数字に触れたことがあるか?難しそうで、膨大で、どこが終わりかもわからない。
とても大切なことだとわかっているけど、目をそらしてしまう。
経営で最も大切で終わりのない数字を相手にするのが一番大切だと伝えました。

この準備は絶対に早いに越したことはない。
これがないと、自信も持てない。説得もできない。お金も借りれない。
一番要の準備だということ。

そして、チャンスは突然やってくる。
しかも、自分の理想の形じゃないことがほとんど。
その時、様々な状況を数字にしてきたことが役に立つ。
牛が1頭増えたら、どこの経費がどれだけ動く?収入がどれだけ変わる?
そういうのがざっくりだけどイメージできる。
そして、もっと重要なのが、与えられた環境の中で、
固定費と工夫次第で動かせる費用を見極めて組み合わせることができるようになる。
つまり、極端な話、どんな環境下でも酪農を成功させる道筋をつけることができるようになる。
そうしたら、酪農を失敗するイメージができなくなるんです。

そういう自信をつけることが、何よりも重要な準備だと伝えました。

絶対に力になるし、活きてくる。それは経営を始めた後、特に感じると思います。

絶対に、酪農家になってほしいと思います。

がんばれ!って思う。

酪農業界の霜も、絶対溶かせる。
太陽はいつだって登ってくる。登っている。
日差しを遮ろうとする雲は絶対現れる。
それをどうかわすか、どう振り払うか、どう活かすか、気にしないか。

選択肢は無限です。

全国に酪農家は17000もの酪農家がいるんです。
17000人にやれてること、できないはずがないじゃない。

なにも特別な仕事じゃない。特別視する必要はないよー!

長くなりましたが、ひとまずおしまい!

2016/12/10

牛に何を食べさせるか



「牛に何を食べさせるか」
酪農という産業を行う上で避けては通れない事の一つです。
私には、家畜の餌に対して一つの考えを持っています。
それは、家畜である以上、餌でも人の役に立つ事。
本来家畜というのは、草などの人が食べても栄養になりにくいものや、
残飯などの人にとって不要となったものを食べさせ、
そこから牛乳や卵、肉などの畜産物を得ることを最大のメリットとした産業です。
しかし、現代の畜産は、飼料の約9~8割を輸入に頼り、
多大なCO2の排出と、海外へ資金を渡す中で継続しています。

本当に、海外にしか良質な飼料は無いでしょうか?
国内では安価に飼料を入手することはできないでしょうか?
そもそも、良質な飼料だけを追い求めた結果、資源を無駄にしてないでしょうか?

日本にはまだまだ資源も土地もあると思います。

開業から2年。
始めは海外の資材に頼っていましたが、次第に集まってきました。
廃棄されるおから、ビール粕、飼料米、規格外の野菜、そして写真のキノコ収穫後の菌床です。
この菌床はコーンコブといって、トウモロコシの芯を使って作られています。
それらの原料は海外からの輸入に依存しているかもしれませんが、
捨てればゴミ。廃棄にはお金も、環境への負荷もかかる。
しかし、飼料として使えば、まだまだ活躍できそうです。
それに、これを餌として扱うことで、新たな雇用も生まれる。


海外の飼料で作るなら、畜産物を海外から輸入しても
カロリー換算で見ると、大きな差は無いように思います。
確かに、薬の使用基準などの管理基準に差はあると思いますが。

私たちは、日本の役に立つ畜産をします。
もちろん、そのうえで牛を健康に、おいしい牛乳を生産します。

以上が、餌に対するこだわりの一つです。

2016/12/02

スタファームの人参



先月始まった「米づくり農家 大坪家」大坪さんが作るの飼料米に続いて、
今月は「(有)スタファーム」廣地さんの作るニンジンの規格外品を牛にあげ始めました。
バリボリと豪快な音を立てながらあっという間に20kg完食していました。
新鮮な素材からビタミン&ベータカロテンの補給を狙います。

廣地さんはご夫婦で多品種の人参を栽培しておられます。
にんじんのプロフェッショナルです。
今回持ってきていただいた人参も、素人家庭菜園をしている私から見れば、
これも規格外になっちゃうの!?と驚きました。
日本の農業における規格の厳しさを感じた瞬間でした。

「人が食べれないものは、牛も食べれんだろう」と廣地さん。
さすがです。人であれ、牛であれ、食べる相手に対する気配り。
いい仕事しておられるに違いないです。

うちの牛、幸せ者です。牛用ニンジン、私たちも少し分けて頂きます(笑)

2016/11/26

酪農教育ファーム現地確認


今日は、酪農教育ファームという認証制度を取得するための現地確認の日でした。
酪農教育ファームについてはhttp://www.dairy.co.jp/edf/を参照ください。
富山県では黒部の一か所でしか認証されていません。
もし当牧場が認証を受けることが決定したら2か所目となります。

ふー。また一つ締め切りぎりぎりで提出完了。
次は体験準備とプレゼンの準備。
あと一週間、もう少し忙しい日々が続きますが楽しんでいきます。

2016/11/25

経営検討会



今日は経営検討会がありました。
酪農とか農業は、行政の支援が手厚くて、
経営状況などを細かくチェックしてもらえます。
その検討会の資料を徹夜までして必死こいて作るも、
内容に不備が多くて残念な結果に。
それも、これも、毎日しっかり帳面付けしてれば慌てなくても済むわけです。
最近つくづく痛感します。
今日からきちんとやろう。そう、心に焼き付けました。
・・・・でも、眠たいよねーー。ふふふ。
頑張って習慣化します。


2016/11/24

牛は身近な存在なんだよ



酪農は家畜である乳牛を飼って、牛乳を頂く、肉を頂く。
それらを売って、生活していく人を酪農家というと思っています。
酪農家が飼っている牛は、野生動物ではなくて、家畜なんです。
自然のどこを探してもいません。
つまり、本来、もっともっと身近な存在なはずなのに、
現代では「牧場が近所にある」「自分ちが牧場」というだけで、
特別に感じられます。
でも、全然特別じゃない。
どこのスーパーにも牛肉があって、牛乳が売っていて、
牛がどこにもいない。なんてあるわけないですよね。

スーパーで目にする牛乳や乳製品、牛肉を見る時、
たまにでいいので頭をよぎってほしい。
「富山県産」の文字を見るとき思い出してほしい。
すぐそばに、家畜の存在があることを。

家畜と共にある、生活もあるってことを。

2016/09/22

牛と換気扇

今ではほとんどの牛舎に設置されている換気扇ですが、
換気や暑熱期に牛を冷やす為に設置しています。
ただ、この換気扇の風は牛に当て過ぎるのも良くないと考えてます。

なのでうちの換気扇は揺らぎ運転機能と温度コントローラー機能を有しております。

繁殖を効率的に回すのがカギとなる酪農です。
体の冷やし過ぎは、人も牛も循環器に悪影響ですので。

なにはともあれ、今年も牛には厳しい日本の夏をなんとか乗り越えました。

2016/08/25

子供の頃、夢、描けてましたか??

昨日、市役所のインターンシップ生の前で話をさせてもらう機会がありました。
話したいことが多すぎて、支離滅裂で非常に聞きづらかっただろうなぁと
反省しまくっているところです。
今回の失態を踏まえて、それでもまたチャンスがもらえたら、次はもっと
聞き易く、話したいことを絞っていこうと、心に刻みました。

さて、以前就業体験にきた中学生にも聞いた
「将来の夢とか、自分の将来について考えたことある?」ってこと。
今回のインターンシップ生にも聞いてみました。
中学生は4人中全員が考えたこと無い。でした。
今回、就活を翌年に控えた学生さんも、中学高校までは殆どの人が
考えたこと無いでした。

前回の中学生の時もそうでしたが、今回も衝撃でした。
早い人で、小学校&中学校受験。
高校、大学と、「進路選択」という機会がありながらも、
自分の将来を考えるのは、ほとんどの人が大学生になってから。

これが日本の教育の現状と思いました。
大人の口から、自分の子供がどう育ってほしいか答えるときに
「夢や、目標をもって、努力できる、輝ける人生を・・・」みたいなことは
よくよく耳にします。

でも、現実は、そうではなさそうですね。
人生80年。そのうち40年を、つまりは人生の半分をどう生きるかを
大学入っての4年で考えてちゃ、その先の目標に向かって努力を始めるのが
社会人になってからってことになります。

ぶっちゃけ、4年で将来の自分を見つめるのも相当無理があるとも思います。

夢を描き始めるのって、早ければ早いほどいいと思うんですが、
日本の恵まれている環境が、子供に夢を描かせないのか。どうなのか。

もっと欲して欲しい。と、子供たちには願います。
自分が欲しいもの、なりたいもの、支えたい人の存在。
もっともっともっと、子供なんだから。

夢見がちな時期に、しっかり夢をみさせてあげれる。
そんな大人にならないとなぁ。と感じる今日この頃です。

2016/08/22

乳牛とCa

この粉、何でしょうか。



そう。炭酸カルシウム。略して炭カルです。
これ、牛に給与しています。

乳牛が出す牛乳ですが、約100ml中に約100mg以上含まれます。
乳牛が一日に出す牛乳は平均すると30リットルほどですから、
一日に最低でも約30gを排出しているわけです。

と、なりますと、相応のCaを摂取してもらわないと、牛は骨がスカスカになって、
様々な体調の悪化が現れてきます。

なので、我が家では炭カルを給与しています。
炭カル100g給与したら、100gのCaが摂れるかというと、違います。
炭カルは炭素と酸素とカルシウムの化合物なので、
実際には、質量中の3割がカルシウムとなります。
なので、100g給与したら、30gのカルシウムが摂取できるというわけです。

更に言うと、摂取したカルシウムをすべて血液中に取り込めるかというと、また違いますし、
カルシウムは牛乳中に排出されるだけでなく、
筋肉の収縮や、免疫機能など様々な体内での役割を持っています。

牛は草を食べる草食動物です。
植物の細胞壁はCaが多いですから、そこからの利用もあります。
しかし、現代の乳牛は多くの牛乳を出すために、
慢性的に骨密度が低いという論文もあります。

なので、炭カルなどのCaを積極的に添加してあげることが必要なんですね。
ちなみに我が家では一日に1頭あたり200g給与しています。


炭カルまみれ。

2016/08/07

命とお金

お金で命は買えませんが、
お金と命が天秤に乗ってしまうのが畜産です。
今年の夏は、昨年以上に命に向き合う時間が増えました。

7月の双子死産で踏ん張った母牛が、最終的に削痩していき、衰弱。
おとといの夜10時半に息を引き取りました。

3日には乾乳起立不能になっていた母牛が、最終的に、この暑さの元で
循環器障害(熱中症)で息を引き取りました。
最後は、水をかけても、風を当てても、解熱剤でも、抗生物質でも熱は下がらず、
苦しみながら夕方5時頃かすれた声で鳴きながら息を引き取りました。

肛門不形成「鎖肛」と呼ばれる奇形の子牛も生まれました。

無事分娩を終えるも、乳房に負っていた過去のダメージから、
水腫が進行し、死んでしまった牛もいました。

一方で、一ヶ月で12頭(内4頭が死産or奇形)も子牛が生まれました。

死んだから、損をした。
雄だからまぁ幸いか。
死んだけど、購入価格より生まれた子牛の販売価格と貰える共済金で結果的に得をした。

人間は、お金を使って生きていきますから、
単純に食っていけるか、いけないか。
ではなく、間にお金というモノが入ってくる。

これが、人の感情を悪い方に向けることにつながったり、
不快な思いをする人が出てしまったりにつながると思います。

でも、私たち畜産農家だって生きていくために、命の仕事をしているんです。

言い訳っぽく聞こえますが、少なくとも私が死んでもらって得をしようなんて
牛と向き合ったことはなくて、私が、私の家族が生きていくために牛をどうするかを
考えて牛の命と向き合っています。
そんな中で、最大限、生きて利を生み出してもらう為の手段をとりますが、
時には死んで利を生み出してもらう手段を考えざるをえない状況もでてくるということです。


生は死あって繋がる。


死を少しも無駄にしないように、生きているものの使命と思います。

2016/07/04

持続可能な農業って・・・

 私が100年先も日本で酪農が続いていくために取り組みをしていく中で、
牛乳が常に必要とされることや、酪農を知ってもらう事を話すことは多いです。
これは、対外的に話をする中で、酪農を知らない人にも非常に伝えやすいですからね。

 ただ、酪農家として本当に重要なのは、酪農を続けていく事そのものなんです。
これは、酪農の技術を持たないと実現しない、酪農家にしかできない事だから。

 100年先も酪農を続けるために、酪農の持続性に私は目を向けます。
これは、酪農業(酪農経営)の持続性とはまた違う視点です。
儲かれば何でもいいわけでは無い。
生きても精々この先60年の生涯を酪農で生活できていればいいわけでは無い。
酪農が同じこの土地で、継続的に1000年続くために、何をすべきかを考え実行する。
そこに、経営的な側面を併せて考え生きていく。
それこそが、酪農家として日本で生きていく事を許可され、
周囲から期待されている私の仕事の一つだと思っています。

 より身近に得られる飼料はないか。
 より多く生産し、なおかつ、今以上に土地を豊かにする手段はないか。
 より石油を使わない方法はないか。
 より薬に頼らない方法はないか。

 農業とは土地からの搾取であってはならないし、
農業とは環境へ不要な負荷であってはならないと思います。
続くマイナスは、プラスにならない。
許容という概念がある限り、いずれは破裂する。

 自然を利用する仕事である以上、見て見ぬふりは出来ても切り離せない。
次の代、その次の酪農を行う世代へ借金を膨らませて渡すわけにはいかない。
今、この時点から、見て見ぬふりをしてしまっている業界の垢を、
この牧場から、一つでも多く、本当の意味で合理的な形へ正していく。
それを続けていく。

 人間の都合で牛が飼えなくなるという要因を、一つだけでも、一つでも多く取り除く。

 人と牛がずっと一緒に居られるように。
家畜としての運命を数千年も前から背負わせてしまった人間の責任として、
今、この時代の酪農に関わる私が、未来もずっと牛に対する責任を果たしていけるように。

 HAPPY DAIRY COWS

 牛の幸せは私たちが握っている。
表面を取り繕うのではなく、その本質へ。
牛の幸せを今日も考えます。

2016/04/28

Facebookページのプラグイン設置

ダメですね。三日坊主(笑)
このたび、このホームページの下の方に、割と頻繁に更新している
Facebookページのプラグインを設けました。
HPの更新や充実も頑張るようにしますが、Facebookページの方が
画像付きでの更新が安易なので、よろしければそちらの方もお楽しみください。

取り急ぎ連絡事項でした。

2016/03/07

今年最初の事故

本日、頑張って牛乳を出してくれていた牛1頭が足の事故で緊急出荷となりました。
原因は右後ろ脚の脱臼です。
人間だと、外れた関節を戻して、松葉杖などで足を保護しながら治療ができます。
しかし、牛の場合は、体重が人の約10倍。
たとえ関節をうまくはめれたとしても、松葉杖やギブスも無く、安静という言葉も通じない相手ですから
ここまで重度な足の事故は、廃用を意味します。

この子は、昨年末に、県内の廃業農家より導入してきました。
ロープで引かなくとも、自分でトラックを乗り降りし、人についてくる様な
異常なぐらい人になついていた珍しい牛でした。
導入直後の1月2日に分娩し、乳量もソコソコ出てきていました。
そんな折、昨日発情が来まして、放牧地でスタンディング(乗駕許容)をしているのを確認しました。
その後、放牧地から牛舎へ戻し、見回りをして休憩へ。
夕方、再度牛舎へ出てみると、犬坐姿勢をとっており、
急いで機械で起立を補助するも、脱臼が確定となる状況でした。

この手の事故は一生つないで飼われている牛には、ほぼ起きない事故です。
しかし、自由に放されているが故に発生してしまう事故です。

今回の牛は、素早く対応して頂けたので、生きているうちに緊急出荷という形で
屠場出荷が出来ました。
ここから痛みのない部分のみが切り出されて、残りは廃棄処分です。

歩いて送り出せない事は、とても心苦しいです。
それでも、そこにクヨクヨしている時間はない。
まだ何十頭も牛がいる。
次を出さないために、また一つ向き合う課題を自分に作るのみなのです。


2016/02/23

夢を抱くという事

昨日になりますが、2月22日に開業1周年を無事に迎えることが出来ました。
この調子で、とりあえず3年目まで事業の規模拡大を続けていきます。

さて、こういった専門色強い職業についていると、
「酪農家になりたいです!」とか
「酪農業界を支える仕事がしたいです!」といった風に、
目を輝かせて自分の夢を語ってくれる方に出会う事があります。
実際に私もそうでした。

しかし、後継者不足に苦しんでいる業界なのに、
「おぉ!頑張れよ!」と背中を押してくれる人は案外少ない印象です。
どちらかというと、「しんどいぞー!」「儲からんぞー!」といったネガティブをぶつけてくるんです。
もしかしたら、他の業種でもそういった部分はあるのかもしれませんが。

私の経験上、ネガティブな情報をぶつけて「やめた方が良い」という方向で話して来られる方は
自身がその問題を解決できずにいる人です。
なので、そういう場合もあるのかー。自分ならどうするかな?と、
考えるきっかけ程度に話を聞いておくといいと思います。
重要なのは、自分がその場面に直面した場合に、自分はその局面をどう打開するかを
考えておくことです。
この訓練を積み重ねておくと、自分の歩みは早くなります。必ず効いてきます。

私の周りにも、夢半ばで自分の夢を断ち切ってしまう人がいます。
本当に残念なことです。見ているこっちがもどかしくなります。
周りの声につぶされたり、環境に負けたり、自分を見失ったり、手段を見つけることができなかったり。

夢が職業でないのは絶対です。
仕事も職業ではないです。これも絶対です。
お金が必要となるこの世の中で、夢と仕事がリンクする場合は多いと思います。
あなたの仕事は何ですか?あなたの夢は何ですか?と聞かれたら何と答えますか?

「酪農家です。」「サッカー選手です。」「医者です。」「先生です。」
これは夢でも仕事でもありません。職業です。

ちなみに、私の夢は「100年後も日本であたりまえに酪農が続いている事」です。
私の仕事は「おいしい牛乳を搾り、牛乳や酪農の魅力を伝え、酪農で地域を盛り上げる事」です。

あ。夢や仕事を探すこと、目指す事、その入り口にはこだわらなくてもいいと思います。
なんせ、私は「会社で働きたくない。放牧地の牛をみている仕事が酪農なのか。」という考えから
酪農家になることを目指し始めました。すんごい動機不順ですし、的を得ていません(笑)

でも、今もやっぱり「仕事をしたくない」です。
なので、「家にいて家事のように牛の世話をする酪農」という職業には救われています。

1年間やってみて、「思った通りやっぱりいい仕事だったなー。」という感想が残ります。

2年目も楽しみながら生活していきたいと思います。


2016/02/20

廃用確定

離農するにあたり、この牧場へ引き継がれた牛1頭の廃用を決定しました。
牛は、分娩後に乳量が上昇していき、分娩後100日頃を境に減少していきます。
それが、その牛の餌代と見合わなくなる頃、酪農家は牛の命を決めることになります。

clover farmが始まった一番最初から牧場を支えてくれていた牛です。
引き継いだ時点で、分娩から1年が経っていました。
何とか妊娠してくれればと思い、これまで9回にわたって種付を行ってきました。
9回目の種付のあと、次の発情が来ていなかったので、受胎したかな?と、
楽しみにしていましたが、妊娠鑑定を待たずして、発情が来てしまいました。
乳量も落ちてきています。
何より、日に日に肥満体系になってきているので、今受胎させたとしても、
次のお産のリスクも増している状況でしたので、
この発情をもって、繁殖のための種付を終了し、時期を見て肉としての出荷を判断しました。

聞き分けがよく、目が印象的で、搾りやすいお気に入りの牛でした。
03954 0804 7 CF 007

2016/02/17

種付け

乳牛と言えど、いつでも牛乳を出してくれるわけではありません。
牛乳は本来、母牛が子牛を育てるために出すもの。
つまり、子牛を生んだ母牛しか出すことが出来ないのが基本です。

子牛を生むためには、雄牛の存在が重要ですが、
酪農家の牛舎には、成熟した雄牛は飼われていないのが普通になっています。

現代の酪農では、凍結保存された精液、もしくは授精卵を用いて
メス牛を妊娠させる「人工授精(AI)」や「授精卵移植(ET)」が当たり前になっています。

今回はこのうち、人工授精(AI)の情報を少しだけ解説します。

人工授精(AI)は、生後1年を過ぎた頃の子牛や、
分娩後一定の期間が過ぎた牛に行います。
そして、この人工授精(AI)は、いつ行っても授精に結び付くものではなくて、
牛の発情(排卵のタイミング)を見つけて行います。
牛が排卵する直前に、液体窒素で凍結保存されている精液を融解し、
ステンレスでできた専用の注入器を使って、牛の子宮の中へ注入します。
凍結精液は0.25mlか0.5mlという極々わずかな量です。
しかも、この凍結精液は、精液が凍結と融解に耐えることが出来るように
様々なもので希釈してあります。
写真は実際に先日の人工授精(AI)に用いた凍結精液が入ていった0.5mlのストローです。
ストローの上方より、雄牛(種雄牛)の登録番号。
雄牛(種雄牛)の名号。
バーコード。
精液の採取年月日となっています。

この人工授精の普及により、
①近親交配の回避
②性感染症の拡散予防
③遺伝的改良スピードの向上
④雄牛による管理者の事故が減少
などなど、たくさんのメリットがあります。

2016/02/09

牛乳をもっと身近に

私たちは、牛乳・乳製品が当たり前のように食卓へ並ぶ事を願っています。
多くの方に利用して頂いている牛乳を生産する牧場として、
安全なものを生産し続ける事はもちろんですが、
より安心して飲みたい、食べたいと思っていただけるものを生産するために。
そして、毎日利用して頂けるために、より一層安価に生産できるよう工夫を続けます。

富山県、北陸地域、日本全国の酪農家が今日も明日も牛乳を生産します。
それぞれの環境で、それぞれの考えで牛の為に出来る最善の管理を模索し続けています。
牛が出してくれる牛乳の量は、牛が満たされているかのバロメーター。
牛が腹いっぱい餌を食べれているか。
栄養のバランスは乱れていないか。
快適に休息が取れているか。

全国にいる乳牛が、一日1リットルだけ牛乳を多く出せるようになれば
日本で足りていない牛乳も足りる様になるかもしれない。
日本のどこにいても、より新鮮な牛乳を飲んでもらえるかもしれない。

特別なものを、特別でない存在に。

2016/02/05

No.35【オレンジ】ビフォアフ

乳牛を見て、よく聞かれることの一つに「牛のおっぱい」の話があります。
おっぱいには牛乳が溜まってるからあんなに大きいんですか?
どのくらい出るもんなんですか?といった風にです。
その中でも今回は「搾ったらしぼむんですか??」という質問にお答えします。



























2枚の写真は同じ牛、
今回はNo35を首からぶら下げている
「ノブタ オーシャン オレンジ」さんの
おっぱいを拝借。
みごとにしぼんでますね(笑)

牛によって、分娩後の日数によっても
しぼみ具合は牛それぞれです。

またなんでも気になることがあれば
聞いてくださいね!

2016/02/02

搾乳渋滞

clover farmの牛は、その多くが廃業した酪農家や、種付をしても受胎しなかった牛などの
くせ者を安く集めて今の頭数まで増やしてきました。
お金があれば、市場に出るような、癖のないソコソコ優れた牛が手に入るんですが、
頭数を増やすという目標を達成するためには、その方法は現実的ではありませんでした。

くせ者のその殆どは、いずれも痩せ気味な牛が多くみられました。
しかし、今では次第に肉付きも適度になってきて、毛艶もよく、フケもなくなりました。
牧場に来てから、乳量が増えた牛も居て、受胎しなかった牛も、受胎し始めました。
牛の管理は十人十色。
とはいえ、やはり、今ある環境で、しっかり牛を満たしてあげる管理を目指します。
そうすることで、牛も穏やかになり、乳量も増えてきます。
その結果かどうかは不明ですが、写真の奥にある搾乳スペースに向かって
一列に順番待ちをする牛たちの光景を写真に収めることができました。
偶然だとは思いますが。。。(笑)


2016/01/27

出荷乳量

酪農家は、どんな仕事をしているの?
牛を飼っているイメージがある人は多いようですが、何を生活の糧としているか
ピンとこない方は割といるように感じています。

酪農の「酪」という字を辞書で引くとあっという間に答えに結び付くんですが、
ネット上の辞書検索サイトによると
酪とは牛や羊の乳から製した飲料。また、乳製品。
以上のようにあります。
要は乳搾って出荷したり、乳製品作ってる農家ってことです。

日本の乳牛を飼ってる酪農家は基本的に朝夕2回の搾乳を行います。
搾乳時間の目安は、朝6時と夕方6時という風に12時間間隔で行います。
そのため、1度の搾乳や餌やりに4時間を要したとしたら、間の時間は8時間。
その間にご飯を食べたり、家事をこなしたり、育児したりしています。
なので、一度の睡眠時間が6時間とか5時間なんてざらにあることなんです。

そして、牛乳の量なんですが、食べている餌や牛の生活環境、分娩後日数などの要因で
結構な個体差が出ますが、日本での平均は乳牛一頭当たり約30kg/日です。
そして牛の能力は日に日に向上している状況です。

話は、個人的なところに移りますが、
clover farm開業当初は160kg程度の出荷量だったにに対して、
現在では頭数も約5倍増えて、出荷乳量も800kgを超えて、
日によっては850kgほど出荷できる日も増えてきました。
今の頭数でだと、1000kg出したいところですが、
開業したてで、曲者な牛を多く導入し増頭してきたため、
まぁこのくらいを安定的に出してくれればいいのかな。とも思っています。


2016/01/24

発情行動

今年2回目の大型低気圧&寒波で、西日本を中心に大荒れの天気のようですね。
佐加野は、朝は晴れ間も見えましたが、今はすごい天気になっています。
出歩かず、冬眠しているのが今日の安全な過ごし方だと思います。

牛の運動場にも2,30cm程の雪がありますが、雪風がなければ牛は案外喜んで出ていきます。
写真右奥で、ほかの牛に乗っている牛が見えますか?
あの行動は「マウンティング」という発情行動です。
乗られている牛を「スタンディング」といい、実はこちらのスタンディングが発情牛です。
ただし、マウンティングしている牛も発情の可能性があるので注意が必要です。
この発情行動がとても重要で、こういった発情兆候を素に、人工授精を行います。
飼っている牛をいかに早く受胎させるかが、酪農経営の良し悪しを握っているんです。
放牧を行っていると、こういった発情行動を見つけやすいのでとても助かっています。

さて。今回の雪でどのくらい積もるかな。
今日の夕方から大雪だそうで、早めに搾乳を始めて、家に引きこもろうと思います。

2016/01/20

ようやく雪、冬本番!

全国的に大荒れですが、高岡市佐加野も例外なく大荒れの一日になりました。
気象庁の発表では、高岡市は36cmの積雪があったようです。
ただ、寒くて雪が降るだけなら、どってことないんですが、今回のように
風が加わると、色々と大変です。
それでも、以前働いていた、長野や黒部の山の中と比較してしまうと、
所詮この程度かと思ってしまいます。
それでも、夕方の搾乳が2時間押しで始まったので、
牛たちはいつになくスムーズに搾られに来てくれました。
普段から、こうだったら助かるのにー。と、牛にイヤミを言いながらの搾乳でした。
写真の床が白いのは雪です。
それくらい風が強く、牛舎内なのに雪の中で搾乳してました。

2016/01/15

全ての子牛との向き合い方

酪農家は乳牛のメス牛には名前を付けます。
しかし、すぐに肥育農家へ売られていくオス牛や、F1、和牛などには
名前を付けないことが殆どだと思います。
ほんの1,2ヶ月だけの付き合いとはいえ、それじゃちょっと思い入れができないな。
そう思って、先日生まれたF1の子からは、名前をちゃんとつけてあげよう。
そう思いました。

私たちは、後継牛にならない子牛にも、後継牛同様、全力で向き合います。
買い取られた先に行っても、ひと際よく育つように、考えて取り組みます。
それは、子牛が母牛の腹の中に居る時から始まります。
人間と同じで、いかに体がちゃんと出来上がった段階で分娩させれるか。
ちゃんと育って生まれた子牛は、30分で立ち上がれるし、1時間以内にミルクも飲める。
ミルクもいきなり4リットル以上飲める。
こうした子牛は、その後の管理も楽なんです。
それはつまり、子牛も不幸なく大きくなれるということ。

人と牛の良好な関係は、母牛の体内で授精した時に、スタートしています。


2016/01/13

牛の胎盤


昨日お産した母牛の後産(のちざんorあとざん)です。
これは、子牛がお腹の中で入っていた袋です。
母牛は、子を産んだ後に、この後産を排出します。
この後産の排出は通常だと自然に行われるんですが、
たまになかなか排出されず、体内で腐っていってしまう場合があり、
それを後残停滞と呼んだりします。

今回はすっと取れた上に、綺麗な状態で回収できたので、
思わず写真を撮ってしまいました。
ちなみに、牛の胎盤は多胎盤と言って、膜の表面にポツポツと胎盤が存在します。
写真でいえば、円形の濃い赤になっているのがそれです。
この多胎盤のメリットは、胎盤剥離による流産や早産のリスクを
他の胎盤形状に比べ、低減させることができるといったところです。
要は、一つはがれても、まだあるじゃん。って理由からです。

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2016/01/12

F1誕生(♂)

今日、お産がありました。
予定日は15日の牛でしたが、生みそうだなーと思ってみてたら、
案の定、生みました。
お産は、子牛の足にロープをかけて、引っ張るイメージを持たれている方が
結構多いように感じています。
しかし、実際はそれほど引っ張らなくても、子牛は生まれてきます。
この子も、日中に勝手に生まれていました。
実際の牛のお産はそんなもんなのです。
グイグイみんなで引っ張って生ませたら、「がんばったねー!」と、感動的なんですが、
無理やり引っ張られたら、牛(親子ともに)にも無理な負担がかかります。
なので、うちではなるべく自然に生ませます。

2016/01/11

暮らし。

私の暮らしは、佐加野に根付いていくことになる。
それは国吉、高岡市、富山県での暮らしです。
もっと大きく言えば、北陸で日本です。
昨今の話に限られるのかわかりませんが、
政治や行政への不満はよく目にします。
しかし、その殆どは、私たち個人個人の生き方によって十分変えることができる問題だと思います。
政治や行政が私たちの生活を作り、暮らす町を作るのではなくて
私たち一人ひとりの生き方が、生活を作り、町を作るのだと思います。

私たちが、高い水準の生活を国や行政へ求めれば、
増税という形が求められるのも自然なこと。
逆に、私たち自身の手で、充実した生活を、町を作り出せたならどうでしょうか。

私は、乳牛に対する知識と技術を身に着けていて、それを活かして生活をしています。
その結果、酪農業という形で町へ貢献できる可能性を持っている。
自身の手で、地域の協力で、住みよい町を作って行けたなら、
子供たちの暮らす未来の為になるんじゃないか。と、そう思います。

2016/01/10

生まれたら・・・

牧場で牛が生まれたら、速やかに必ずやらないといけないのが
「耳標(じひょう)」とよんでる黄色いタグを牛の耳につけること。
そして、この番号をどのお母さん牛から生まれた子牛につけましたよっていう報告を行うこと。
この番号は、全国で一つしかありません。
以前は、住民票とか戸籍みたいなものだよー!と説明をしていましたが、
今後はマイナンバーと同じだよ!って説明が容易になります。
この耳標は誰にでも検索できます。
この番号を検索すると、いつどこで生まれた牛か、いつどこに移動(販売)したか、
最後はどこでお肉になったか(死んだか)という情報を知ることができます。
最近ではお肉屋さんで、耳標番号を掲載しているところも多いですね。
あなたの食べたお肉が、どういうルーツをたどってきたか、
一度調べてみると、面白いかもしれません。

2016/01/08

今より未来を。2016の抱負。

よく将来の構想をする時に、10年後、20年後のビジョンを話す場合があります。
個人の将来目標を立てる際にはそれでいいと思いますが、
自分から次の誰かに引き継ぐような取り組みについては、それでは短すぎると思います。
事業や街づくりなどの行政などの将来を考える場合は、やはり最低でも50年。
出来れば100年先を考えるべきだと考えています。
そういった長期的な構想のもとに、10年先といった短期的な行動目標を考える。
そうでないと、10年先の目標に向かって動き出してみたものの、
その次の目標が、これまで取り組んできた活動と
連続しかない事に陥る可能性があるからです。

今取り組んでいる私たちが永遠に生き続けるわけではない。
だから、少しでも次の代、その次の代のことまで考えて、今の取り組みを考えたい。
clover farmは、今を生き抜く酪農ではなく、100年先も生き抜く酪農を考え取り組みます。
今、稼ぐ手段を模索する時代は必ず限界が来ます。
clover farmは、未来を明るく生きるために、牛乳を必要としてくれる人に寄り添い
求められている牛乳、乳製品を十分に供給し続ける牛乳乳製品業界の一端を守ります。

まだまだ開業したばかり。2年目を迎える今年は、引き続き経営基盤を作り上げます。
そして、同時に地場産の飼料の利用も進めていきたいと考えています。
乳牛の増頭に必要な施設の整備が終わったら、景観整備にも移りたいと考えています。

今年はもう少し、こちらの更新ペースも上げていけたらと・・・・思います。

2016/01/05

食べ物なのに産業廃棄物

牧場で牛に与えている餌の一つに「おから」があります。
おからは、豆腐を作る際にできる大豆の搾り粕ですが、
日本人は、豆腐は食べてもおからは殆ど捨てています。
せっかく食べれるものなのに、捨てれば産業廃棄物になるので、お金がかかります。
そこで、畜産業界では、食品残渣と呼ばれるものを安く売ってもらって、
餌に使うことを行っています。



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