2015/08/26

まさかのフタゴ

昨日、分娩報告をしたうちのF1を分娩していた「ドミナンス」に異変が。
それは、今朝搾乳を終えた後におきました。

なんということでしょう!
どう見ても分娩が始まっているではありませんか!!

この時、状況を考えてふたつの可能性が頭をよぎりました。
①昨日取り上げた子牛は、別の牛の子牛!?
②ふたごですか!?

まず、①の可能性を調べるために、乾乳ペンに残されていた1頭の牛を直腸検査。
結果は、体内で子牛と握手できたのですぐに否定されました。
と、なると、ふたごですか!?

出来れば分娩介助をしたくないので、様子を見る事に。
しかし、寝ているときは胎膜が見えるものの、
立ち上がってしまうとドンドン戻って行ってしまう状況。
陰部もさほど緩さがなく、頸管の開きがいまいちと判断しました。
また、ドミナンス自体も何事かと若干パニックで落ち着いて座ってくれない。
なによりも1子が出てきてから既に1日以上経過していたため、
胎児が自力で外まで出てくるのは難しくなってきていると思いました。

とりあえず、落ち着いて寝ててもらおう。助産はそれからだ。と思い、
再度乾乳ペンへ戻し、様子を見るとすぐに寝てくれました。
しめしめと引っ張り出す準備をするためドミナンスに近寄ると立ち上がる。
こりゃ、だめだ。と思い、ドミナンスに頭絡をかけて、柱に縛り
起立状態での分娩介助を選択しました。
体内で子牛の両足にチェーンを巻き、引くこと約5分。






無事にF1のオスが出てきてくれました!
しかも大きさが、後生まれの方が大きいという事態。









































ま、なんだかんだありまして、無事twin'sの誕生です。
一頭から2頭のF1とか、ナイスボーナスでした!”

2015/08/25

2頭分娩しました!

夜間の冷え込みもあって、過ごしやすい日々が続いている佐加野です。
皆様の暮らす町はいかがでしょうか。

さて、しばらく更新が滞っておりましたが色々ありました。
まず、一つ目ですが、clover farmとして初めてのイベント参加をしてきました。
と、いっても準備の段階からかかわらせてもらえて、とても勉強になったし、
何より、一緒に企画準備した方々と当日を終えるまでの時間がとても楽しかったです。
そして、第二回を視野に入れた動きはもう始まっています。
牧場は今回、バターとチーズの体験を行いました。
参加していただいた方の笑顔は本当に励みになります。
イベントをやるうえで、利益よりも満足感を重視した今回。
このイベントがきっかけで新たなつながりもたくさん増えたし、笑顔も見れた。
自分の身になる事がたくさん起きた。そんな2日間となりました。
イベント「この指とまれ」を企画準備運営したメンバーで。この関係、続くといいなー。

そして、イベントが終わって気を抜く暇もなく、立て続けに2頭が分娩しました。
facebook上では、分娩開始のお知らせも上げたんですが、改めて記録します。

お母さん牛はこの2頭です。
まずは向かって左側の牛、「アーリン」は初産分娩でした。
寝ようかなーと思い、牛舎を見に行くと、分娩の気配。
予定日遅れている牛がいたので、その子かな?と思ったら
予定日が30日のアーリンでした。
初産でホル付、体も小柄だったので介助も考えましたが、
楽々普通に生んでくれました。
子牛はやや小柄で小顔だったのが安産につながった様です。










































生まれた子牛がこちら↑雌でした。
名前は「ルーエ」に決定。正式には「CF マキシム アーリン ジャムナ ルーエ」です。
名前の由来は丁度この日、イベントで知り合った革細工をやっておられる方が
牧場に遊びに来てくださってました。
その革細工のアトリエの名前が「Ruhe+(ルーエ)」で、ドイツ語で「癒し」的な意味。
良い名前だなーと思っていたところに、ちょうど♀のホルスタインが生まれたので
オーナーの了承を経て命名する運びになりました。
2年後、ジャジャ牛になってないことを願います(笑)

そして、立て続けに、25日今朝の早朝2時半に予定日を長々と過ぎていた
牧場最高齢の「ドミナンス」が7回目の分娩をしました。
これも介助なしの自然分娩で、とっても元気なF1(乳用種×肉用種)を分娩しました。
雌でしたが、分娩が遅れていたこともあって、やや大き目?な印象です。
こちらは、じきに肥育農家さん(肉牛専門の農家)へ販売するので、
名前は付けないでおきます。

7月末からここまで、分娩頭数は6頭でした。内3頭が6産以上の高齢分娩。
気温も高く、牛の状態を見てもお産には厳しい条件でしたが、
いずれも分娩事故や周産期疾病の発症も無く、介助も軽度なものが1度だけ。
周産期の管理において自信につながる結果で、運が良いとも思います。

























さて。こんな感じで、ここ数日過ぎていきました。
イベントも終わり、牛舎を立てよう―!ってところですが、
生憎事務仕事が大量に溜まっているので、それをちゃっちゃと片付けて牛舎にかかります。

またの更新をおたのしみに??(笑)

2015/08/21

乳量回復傾向

こんばんは。
暑い日が続いていましたが、お盆前あたりから日中も比較的
過ごしやすい日が続き、夜はグッと寒くなった佐加野です。
乳牛は非常に暑さに弱いため、7月末から乳量がグングン下がって
日個体平均乳量が21kgまで落ち込んでいました。
が、この気温の落ち着きもあって、牛の食欲は日に日に回復傾向で
乳量もグングン伸びてきました。

酪農家は1日に2~3回搾乳をしますが、
今日の夕方搾乳した牛で、写真のような乳量を出してくれた牛が居ました。
1回で25.2kgの乳量です。すんごいですね。
気温などの環境要因が抜群の春なんかに搾ったらどんだけ出してくれるんでしょうか?
ちなみに、この子はテッチェのファミリーのセシリアさんです。
まだまだ乳量伸びそうです。やっぱりテッチェ、伊達じゃない様です!










































さて、金曜日、土曜日とイベント開催します!
clover farmはバター作りとチーズ作り体験をします!
子供向けに、とても優しい内容で行います。
牧場として初の体験授業なので、バタついていますが、
皆さんに楽しんでもらえるよう、こちらも楽しんでやりますので
ワイワイしましょう!お待ちしております!
バター作り体験は10時から受付、10時半開始の500円。
チーズ作り体験は13時から受付、13時半開始の500円。
いずれも30名定員となっています。事前受付はなしです。

作ったバターやチーズはその場ですぐ食べれます!
最後、チーズ作りで出るホエーは、ジュンブレンドキッチンで
ドリンクにしてふるまわれます。牛乳を余すとこなく楽しめ味わえるので
是非、一日通してお楽しみくださいませ。

2015/08/14

資材到着

新築牛舎の建材が届きました!
とりあえず、子牛の小屋に目途つけたら、こちらの牛舎にかかります。
自分で建てます!どうすっかなー(笑)
ワクワクが、止まらない!!!!

2015/08/08

8月7日分娩報告

今日はとても過ごしやすい乾いた気持ちのいい風が吹く佐加野です。
連日の酷暑とのギャップがすごいです。
ありがたいので、このままでいてください。今年の残された夏。

さて、昨日分娩した牛は、同じ高岡市の大先輩酪農家から
売っていただいた未経産牛(一度も分娩をしたことのない妊娠牛)でした。
名前は「ビネット ランコム テルスター」です。
テルスタ―御嬢さんが、この度テルスタ―お母さんになったわけです。

お腹の中にいたのはホルスタイン種のランコムという名前のお父さん牛との子牛でした。
ちなみに、「判別精液」での受胎でしたので、
確率でいうと9割の確率でメスが生まれるという状況でした。

さらーっと、業界人以外には判別精液とか聞きなれない単語が出ましたが
そのうち解説します。

さて、生まれた子牛はメスでした!やったね!
名前は「CF ビネット テルスター ランコム スイカ」といいます。
妻が机の上にあったスイカを持って「スイカ!」と嬉しそうに言っていたので
スイカという名前になりました。
えーーーー?ですよね。2頭目にして気が入ってなくてすみません。

しかし、このスイカ姫ですが、初乳を1回目に4リットル。
2回目に5リットル飲み干して、初日から合計9リットルも飲みました。
ミルク後は、お腹がパンパンに張って、まるでスイカでも入ってるんじゃないか?
というような状況です。初乳たくさん飲める子は大好きです。
大きく元気に育つ予感がします!

そして、本日、放牧地向かいのスイカ名人からスイカを2つももらいました!
これも、スイカさまさま?!

何はともあれ、今回も母子ともに健康です!
夏の連産4頭目!残すはあと3頭!折り返し地点です!
分娩を見に来てくれました!夏休みのいい思い出になったかな?
バタバタの牛舎ですみません!!

2015/08/04

clover farm初の乳用♀仔牛!

開牧して1年目。早速夏の分娩が立て込んでいます。
やはり、エアコンの無い環境下での出産を想像したら世のお母さん方は
ゾッとすると思いますが、牛にとっても相当なリスクを背負った形での出産になります。
別に、狙って夏に産ませているわけではないんですが、
生産を考えると、なるべく早い間隔で分娩を繰り返す事を理想としているため、
図らずとも、数年に一度はこういう年があってもおかしくないわけです。

酪農業界では、この周産期(分娩前後)を制すれば、経営も安泰というのが当然の認識です。
と、いうのも、牛の死亡や淘汰(廃用)に結びつく要因のほとんどはこの周産期に起こります。
つ・ま・り、当牧場は早々に試練にぶち当たってるわけです。

が、ビギナーズラックというか、運が良いのか、巡り合った牛たちが優れているのか、
とりあえず3頭分娩しましたが、6産目・5産目・3産目と業界では高齢寄りの分娩でしたが
いずれも安産で分娩を終え、後産停滞(のちざんていたい)と呼んでいる
胎盤などの体内への残留の症状も見られず至極手のかからないお産が続いています。

今年の猛暑日と熱帯夜の連続する過酷な状況では、今のところ90点を出したいほどの
我ながら優秀な状況です。本当にありがたいです。

この後、8月中には10日、14日、30日の分娩予定牛と9月にもう一頭います。
人間は基本的に見守る事と、状況次第で助産くらいしかできる事は無いので、
残った4頭の無事なお産を願うばかりです。


さて、難しい自慢話が続きました。

本題ですが、本日、牧場初のホルスタインのメス牛が誕生しました!
しかも、格安で導入させていただいた有名な血統「テツチエ」のファミリーの子です。
本当は分娩予定が14日だったので、10日早い分娩となりましたが、
子の大きさは十分大きく、早く生まれたとは思えない状況です。
予定日分娩だと大変だったと思います。
この記念すべき、clover farm最初の娘牛の名前は、超安易ですが
「ファースト」と名付けました。
牧場の第一号乳用メス牛で、予定日よりダイブ早く、しかも早朝に誕生したということで。
正式名称は「CF テツチエ セシリア ロッキー フアースト」となります。
名前の登録は、競走馬と同じで、小さい文字は使えないので上記のようになります。
また、各牧場で名前の付け方はいろいろあるんですが、
当牧場では「CF(冠名) 家系 母名 父名 本牛の名前」という順に
組み合わせる事にしました。
clover farm で生まれたテッチェ家のセシリア母さんとロッキー父さんの間に生まれた
ファーストですよという意味になります。
今後、この牧場でたくさんの家族が育っていくことを願います。

血をつなぐこと、酪農という仕事の面白いところの一つだと思います!
やー、ますます楽しくなってきましたよー!
名号:CF テツチエ セシリア ロツキー フアースト ♀ 2015.8.4AM生